natmeの英語ブログ

英語で気になったことを掘り下げています

不定詞について その1

 

 

今回は、普段見ている教材の続きに入ろうかと思っていたのですが、不定詞についてはまだまとめていなかったかも?と思いまして、改めて、不定詞について書いてみようかと思いました。

 

 

始める前にいつもの内容だけ。

 

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著作権のことなども考えて、基本的には何かの教材の本文そのままは掲載しません。(ただし、誰でも作れる文章など、著作権にかかわらない範囲で作文することはあります。)また、ウィズダム英和辞典 第3版を主に参考にしていますが、個人的な見解を含む場合があります。ご承知おきください。

 

よく使う用語

・節---主語+動詞の組み合わせを含むまとまり

・句---複数の語で作るまとまりで、主に一つの品詞のように扱うパターンに用います

・非文(" * "で示します)---文法や語用論などからみて誤りと判断される未完成な表現

不定詞---動詞の原形

 

また、これまでの記事にもあれこれと書いています。気になる方いらっしゃれば以前の記事をご参考にしてみてもらえると色んな記事を読めるかなと思います。

(読むか読まないかはお任せします。ご自身の都合や調子などを優先してくださいね。)

 

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さて、不定詞ですが、以前の記事(「助動詞は不定詞にならない、、、の例外」など)でもあれこれ触れています。

 

同じ内容もいくつか載せたり書き直したりしますがあらかじめご承知おきください。

 

 

 

上でも記載していますが、不定詞という表現は本来toは関係なく、

「主語が不定(主語が定まっていない状態)の動詞」のことを「不定詞」と言います。学校文法で言うところの「動詞の原形」こそが不定詞です。

※たまに、英語を専門とする研究者でもご存知ない方がいらっしゃるかもなぁと、感じることがありますが、それはさておいておきます。

 

※日本の英語教育ではあえて「to+不定詞」を不定詞として扱うこととしています。ここはジレンマがあるところかもしれませんが、学習者の皆さんは承知おきください。ただ、僕はそれだと解説が出来ないので、本来の「不定詞」の定義を伝えることが多いです。

 

不定詞は高校英語などでは「準動詞」として区分されるもので、本来はその話も掘り下げたいところですが、長くなりすぎそうなのでまた機会があったら書いてみようと思います。

ひとまず、不定詞を使う理由として、動詞で表現している内容を、動詞以外の品詞として使いたい場合に、不定詞を使う、ということだけ把握しておけると、楽かもしれません。

 

品詞を変える際に、基本的に、次の4つの中で入れ替えるために単語の形を変えます。

  • 名詞:人、もの、こと、概念、などの名前を表すことば(つまり、名前のこと)
  • 動詞:動作や状態を表すことば
  • 形容詞:名詞を修飾[説明]することば
  • 副詞:名詞以外を修飾[説明]することば

 

それぞれの品詞の使い方が分かれば、品詞を変えた際の使い方もスムーズに把握できるかもしれません。この点も掘り下げると長くなりすぎそうなので、機会があればまた詳しく書いてみたいです。

 

不定詞を使う理由は、動詞を、名詞/形容詞/副詞のいずれかに変えたい場合に用いる、というように把握するとよいと考えています。

 

ここから、toを付けた不定詞、「to+不定詞」について、3つの基本的な用法を確認してみましょう。

 

とはいえ、この記事を読んでくださる方は、既に把握している方も少なくないかもしれませんので、長くならない程度に出来たら、と思っています。長かったらすみません(汗)

 

 

 

1.名詞的用法

名詞が入ることのできる場所にto+不定詞にすることで動詞表現を入れることが出来ます。

1-1. This is very important. 「これはとても大切です。」

thisは代名詞です。代名詞も名詞の一種で、この文では主語を担っています。ここに次の文を入れたいとします。

1-2. I study hard. 「私は勉強します。」

この中で、動詞の内容、文法用語でいう所の述部(動詞と動詞から続く表現や動詞を修飾する表現を合わせたもの)不定詞にします。今回はstudy hardを原形にして、頭にtoを付けます。

1-2-2. → to study hard

名詞/形容詞/副詞、のいずれでも1-2-2は使えます。

それを1-1のThisと入れ替えます。

1-1-1. To study hard is very important. 「一生懸命に勉強することはとても大切です。」

 

このように、名詞の入れられるところに、動詞表現を入れたい際に、to+不定詞、の表現で入れることが出来る場合があります。(to+不定詞では扱えない言い回しもあります。)

 

なお、名詞用法の主語である場合に、長いことを避けたがる英米人が形式主語のitというものを用いて言い換えることを良くします。

1-1-2. It is very important to study hard. 「一生懸命に勉強することはとても大切です。」

この場合、itを最初に置きますが、最後にもう一度itの中身を言い直す表現で、

it = to study hard ですので、itを和訳する必要が無い、と考えます。

訳し方としては、1-1-1と1-1-2は同じ意味の英文と考えられています。

 

他にto+不定詞の名詞用法の使い方としては、

 

1-3. My plan is this. 「私のプランはこれです。」

1-3-2. My plan is to study hard. 「私のプランは一生懸命に勉強することです。」

 

1-4. I want this. 「私はこれを望みます。」

1-4-2. I want to study hard. 「私は一生懸命に勉強することを望みます。」

 

といった使い方が考えられます。

 

 

 

2.形容詞的用法

1.と同様に、to+不定詞は形容詞を使う場面で用いることが出来ます。

但し、形容詞は通常1語で、名詞に付ける際には名詞の前に置きます。

2-1 The good pen is expensive. 「その良いペンは高いです。」

ですが、to+不定詞であれば2語以上で1つの形容詞のように扱いますので、その場合、通常、名詞の直後におきます。

2-1-2. The pen to write very smoothly is expensive. 「そのとても滑らかに書くためのペンは高いです。」

 

2-2. This pen is good. 「このペンは良いです。」

2-2-2. This pen is to write very smoothly. 「このペンはとても滑らかに書くためのです。」

 

※to write very smoothlyはto write very smoothly withが正しいとする場合もあります。withを付けなくても分かる場合なくても良い、と判断されると考えています。

 

 

 

3.副詞的用法

1.や2.同様に、to+不定詞は副詞を使う場面で用いることが出来ます。

3-1. I got up early in the morning. 「私は朝に、早く起きた。」

3-1-2. I got up early to go jogging. 「私はジョギングに行くために、早く起きた。」

 

 

 

どの品詞がどのような役割をしているのか、というのは細かなところなので、実際の問題を見ながら考えていければと思います。

 

to+不定詞がどの品詞を担っているかについて、基本的には、名詞か名詞以外かで分けて、

  • 名詞の使い方であるならもちろん名詞、
  • 名詞以外であれば修飾している相手が名詞なら形容詞、
  • 名詞以外で修飾している相手も名詞以外であれば副詞、

という分け方も可能です。

 

 

ひとまず、ここまでで、「不定詞について その1」としようかなと思います。これ以上に細かくすると、相当な長さにしてしまいそうなので、抑えました(笑)

 

 

いかがでしたでしょうか。不明点や疑問点などあるようでしたら、ぜひコメントいただけると嬉しいです。

 

 

 

ではまた(=゚ω゚)ノ