natmeの英語ブログ

英語で気になったことを掘り下げています

往来発着の進行形、、、とは

 

これまでに引き続き、「ブレイクスルー 改訂二版 新装版 英文法36章 ワークブック」(K. Yoshinami 他、美誠社、2015年)というものがあるのですが、その中から気になったものを書き出してみようと思います。

 

著作権のことなども考えて、本文そのままは掲載しません。また、個人的な見解を含む場合があります。ご承知おきください。

 

また、今回もあえては載せていないのですが、これまでの記事に完了表現の内容を何度か書いていますので、気になる方は以前の記事をご参考にしてみてもらえると色んな記事を読めるかなと思います。(読むか読まないかはお任せします。ご自身の都合や調子などを優先してくださいね。)

 

では問題を見ていきましょう。最初に解くために必要な内容を簡単にまとめてみます。

 

いずれも問題箇所の前後だけでなく、英文全体で意味や状況を捉えて、一番自然なものはどれか、を考える前提です。

 

 

p.19  (3)

・at ten thirty, at one, がそれぞれ何の表現であるか、そして、後ろの時制が何であるか、前後でずらす必要があるのか、という観点で考えてみましょう。

 

 

 

1.leaveは進行形にするかどうか、、、
以前の記事においてstartやbeginなどでも近い内容を書いたものがありましたが、「出発する」という意味のleaveもこれからその場所を離れることを意味します。日本語で「出発している」という進行形のような表現をみたとき、「まだ出発していない」のか、「既に出発した」のか、どちらに感じるでしょうか。「その電車は出発している。」としたなら既に出発したことを示しますよね。


ですが、英語のleaveは進行形にしても「出発しようとしているところ」という、 まだ出発していない表現、未来の内容を示すものとして言います。ですので、be leavingと「出発している」という表現は基本的には一致しないのではないかと考えられます。

※以前の記事でもお伝えしたgo, comeも同様ですが、往来発着に該当する中ですと、arriveもこういった動詞として用います。

 

He leaves at ten every morning.

「彼は毎朝10時に出る。」

He is leaving soon.

「彼はすぐに出るところです。」

He left at ten.

「彼は10時に出ました。」

 

ちなみに、進行形の場合は「出発するところ」のみでなく、決まっている予定を示すこともありますので、色んな英文に触れながら慣れてみてもらえると良いかもしれません。ただ、いずれにしてもそのようにこれから行う「状態」であるのを示すのが-ingということです。

 

さて、問題に戻りますと、p.19  4-(3)ですが、後半のarrivedを見る限り、andからは過去の話をしています。andについてはもともと"and then"の省略とも言われます通り、andの左から右へ時間が流れるのが自然とされます。また、電車の話ですので、「~時に到着した後に…時に出発する」というよりは「~時に出発をして…時に到着する」という表現であると考えるのが自然であろうと推測します。

 

そういったところから、andより前(左)は過去の話と考えられ、現在のかかわる表現ではないと推測されます。また、内容として、「~しているところであった」や「~した後だった」というような話ではなく、「出発したのは~時で、到着したのは…時でした。」という説明ではないかと考えます。後半の文が過去形であり、つなぐ以外の意味を持つ接続詞ではなく2つの内容を並べる接続詞である"and"を用いていますので、andの場合はarrivedに該当する部分を前半の要素と並べています。

 

例外はありますが、andについては基本的に、理由が無い限り、つないでいるものは同じ扱いをするのが基本です。今回で言うと、動詞であれば、現在形と現在形、未来形と未来形、のようにつなぎます。なので、andの後ろが過去形であれば、前半も過去形であるのが自然ではないかと推測されます。

 

まとめ

・往来発着を示す動詞(一部かもしれませんがcome, go, leave, arriveなど)はこれから何かをするという動詞のため、進行形では「~するところ」など、日本語の「~している」には該当しない表現が多く、進行形の場合は未来を示すのが基本です。

・andは、つなぐものの間に時間の差がある場合、左から右へ時間の流れを持つことが基本です。動詞をつなぐ場合は、理由が無ければ、同じ時制であることも少なくありません。

 

 

 

 

今回はこの辺で。いかがでしたか。

 

分かりづらいところもあるかもしれません。何か不明点などあればコメントいただけると嬉しいです。

 

 

ではまた(=゚ω゚)ノ

 

※this time I talked about: Breakthrough Upgraded English Grammar in 36 lessons Workbook by K. Yoshinami and others, BISEISHA, 2015.