natmeの英語ブログ

英語で気になったことを掘り下げています

~になるだろう、はどう表現する?

 

これまでに引き続き、「ブレイクスルー 改訂二版 新装版 英文法36章 ワークブック」(K. Yoshinami 他、美誠社、2015年)というものがあるのですが、その中から気になったものを書き出してみようと思います。

 

著作権のことなども考えて、本文そのままは掲載しません。また、個人的な見解を含む場合があります。ご承知おきください。

 

また、今回もあえては載せていないのですが、これまでの記事にもあれこれと書いていますので、気になる方は以前の記事をご参考にしてみてもらえると色んな記事を読めるかなと思います。(読むか読まないかはお任せします。ご自身の都合や調子などを優先してくださいね。)

 

では問題を見ていきましょう。最初に解くために必要な内容を簡単にまとめてみます。

 

いずれも、問題の箇所だけでなく英文全体で意味や状況を捉えて、一番自然な表現を考える前提です。

 

 

p.23  5-(7)

・各表現の基本的な意味や使い方それぞれが正確に把握できていれば、解答できるのかなと思います。

・注目点としては、英語における「おそらく~だろう」に該当する表現の使い方や意味を把握できているか、かなと思います。

 

では掘り下げてみましょう。

 

 

 

1.知識面:単語など

>>league's, home run king, this year

 

今回の中ですとこれらの発音、綴り、意味を把握できているか、改めて確認しておくと良いかもしれません。読み方は確認しておけると、意味を押さえる際にも役に立つのではないかなと思います。今回は和訳問題ですが、日英作文で書き出せるか、模範解答の日本語と比べながら練習しておけると良いかもしれません。また、今回の中でも主な文法事項を含む内容はこのあと別に項目を作ります。

なお、念のため記載しますが、学習レベルを問わず質問のよくあがる語は全てあげるようにしています。発音含めて、誤解して覚えてしまっている表現が無いかは何度でも確認する機会はあって良いと思いますので、載せておきます。

 

まとめに各表現の、今回の問題における意味の一例をあげてみますね。

 


まとめ1

・league'sはleague「リーグ」の所有格, home run king「ホームラン王」, this year「今年は」、といった意味で覚えられると作文や読解でスムーズに取り組めるかもしれません。

※Ken's, Mary'sのように人名に'sを付けて「~の」とすることは確かに多いですが、today's, tomorrow'sなどのような時の表現に加え、今回のleague'sのようなものもあります。所有格を作る'sは名詞であれば付けられるかもしれないことが少なくないので、この点は把握しておけると良いかもしれません。

※所有格にするかどうかについてですが、名詞によってはofを用いる場合、何も用いずつなげる場合などあります。話者の中で個人差のある場合もあれば、統一されている場合もあります。必要がある場合は一つ一つ確認して覚えておけると良いかもしれません。関係のある内容として、例えば、greatly importantと言う代わりにof great importanceとするような形容詞と名詞の入れ替えも話題にあがりそうですが、ここら辺はまた機会があれば書いてみたいなと思います。

 

 

2.答えの考え方

今回は空所補充(穴埋め)問題です。レッスン全体で扱っている文法事項を中心に、どんな表現を入れるのが最も自然かを推測してみましょう。

 

また、試験対策として考える際には、日本語訳から英文になおせるかどうか、という観点で確認しておくとより良いかと推測しております。

 

 

p.23  5-(7)

最初に"He"があり、問題箇所として3語の空欄があり、後ろに"the  league's ..."が続きます。日本語からみますと、「おそらく~になるだろう」という意味を持つ表現を解答するのではないかと予測して解答を考えていきます。

今回は考えられる表現がいくつかありますが、推測で扱う助動詞表現を中心に考えてみましょう。

 

 

・主語と組み合わせる動詞が何かを考えていきます

以前の記事でも確認しました通り、主語と組み合わせを作るのはbe動詞、一般動詞、助動詞、のいずれでも良いのですが、主語に合わせて変化した活用形の動詞をつなげます。

今回は「おそらく~になるだろう」という表現をするのに3語で表現します。文頭でHeがありますので、Heと組み合わせる動詞を考えていきます。

 

・状況からどんな表現が出来そうか

「~だろう」と言う日本語のみを考えてみますと、今回は推測をする表現と考えられそうです。助動詞を使う中で推測をする表現としては"will"「~だろう」、"should"「~のはずだ」、"may"「~かもしれない」、といったあたりが出てくるかもしれません。

※mustやhave toで示せる「~するに違いない」というのはそうでない場合を想定していない表現ですので、今回は候補にならないのではないかと考えられます。

 

willについては、そうでない可能性もなくはないけれど、基本的にはそのようになることを言いたいときに使います。

(例えば、He will go to the library.と言うとき、彼が予定としていく事を知っているなど何か確実に行く要因があると知っているから未来表現でもあるwillを用いるのではないでしょうか。)

shouldについては、そうでない可能性もありそうではあるけれども、知っている限りならそうなることを言いたいだろうと考えます。

(例えば、He should go to the library.は義務としても捉えられますが、図書館に行かないとマズイことが何かあると分かっているから、彼が行くとある程度確信できるので使うという場合が多いのではないでしょうか。)

 

今回の問題では「おそらく」という表現が入りますので、ある程度そうなることを予想はしつつも、そうならないとも言い切れないような表現ではないかなと考えられます。そのため、shouldやwillだと確信の度合いがすこし強いかもしれません。

では、mayならどうでしょうか。「おそらく」というほどの確信の度合いでは無いかもしれませんが、「~かもしれない」という日本語での表現が示すように、そうなることを予測はしつつも、確信まではいかない表現が出来ます。

 

不定詞、そして、「おそらく」に該当する表現

今回は「~になるだろう」と言う表現についての回答ですので、mayを使うと仮定しますと、後ろに不定詞[動詞の原形]が必要です。~になる、と言う言い方は様々ですが、簡単に"be"を当てはめることにしましょう。

※beとbecomeはどちらも使える場合が多くあり、厳密な違いは僕自身確認中ですが、beであればそのときそのときの状態、becomeであればそうではない今の状況から変化していった結果、を補語に示すのではないか、と仮定します。今回はリーグの中の話であるのと、文脈によって変わる可能性はもちろんありますが、既にある程度試合の回数が進んでいる時の話ではないかとも考えられますので、主語が今から未来に向かって実力が変化していくという意味であればもちろんbecomeはありそうなのですが、誰が今回の「王」なのかと言えば彼だろう、という現在の状況をみて話しているのではないか、と考えますと、becomeというよりもbeが自然では無いかと推測されます。

 

そして、「おそらく」に該当する表現ですが、以前の記事(こちらこちら)で書きました通り、mayの確信度を強める表現としてmay wellと言う言い回しがあります。may wellが「おそらく~するだろう」と言う言い回しにはちょうどあてはまります。

 

ということで、"He+may well be+the league's..."という表現ではないかと推測されます。

 

まとめ2

・may well+不定詞[動詞の原形]「おそらく~するだろう」、といった内容を把握しておけると良いかもしれません。

 

 

※補足

・最上級を用いない最上級表現

日英作文として出される場合の対策として1つ。the ... kingとありますが、なぜtheがつくのでしょうか。既知の事実ではなくこれから「王」になる(かもしれない)人物の話です。こういった場合、全体をひとまとまりとしてみる総称表現か、唯一の物や人などを示す場合が多いです。ここで思い出しておきたいのが最上級の表現です。副詞の最上級ではtheを付けなくとも良い場合がありますが、基本的には、その英文が示す状況下では一番であるがゆえにthe+最上級で表現します。また、first, second,..., lastなどの序数を表す場合、基本的にはその「~番目」に当たるのは1つであると考えられますのでtheを通常は付けます。former, latter, の様に分けた際に1つずつの話をすることが多いのでこれもtheを付けて表現することが少なくありません。

ちなみに、一番に~な中の1つという意味合いで、"one of the ~"という表現もよく用います。

今回のking「王」については一番の人を示すことが多く、通常は唯一の人を示すためtheを付ける、と推測されます。

 

 

 

 

今回はこの辺で。いかがでしたか。

 

分かりづらいところもあるかもしれません。何か不明点などあればコメントいただけると嬉しいです。

 

 

ではまた(=゚ω゚)ノ

 

 

※this time I talked about: Breakthrough Upgraded English Grammar in 36 lessons Workbook by K. Yoshinami and others, BISEISHA, 2015.